センスのお話

ろくいち

パーソナルトレーニング3回目。

「先週はどうだった?」とトレーナーに聞かれ

初めてトレーニングした時よりは筋肉痛が「若干でした。」と答えると

「そろそろお客さんはおわりかなー?」と明るい笑顔で言われ

(やっぱり、トレーナーって所詮、S気質があるんだ…?。

でも私って“お客さん”だけれども??)と

多少の疑念が湧いたけれど

(マジかー。これから、厳しくなっていくのかしらー)と戦々恐々の心地でいると

クリス松村似のトレーナーは淡々とトレーニングを進めていきます。

必死にはぁはぁ言いながら頑張ってついていきました。

すると

スクワットのトレーニングの時でした。

突然、彼が

「センスいいよね!!」

なんて褒めたのです。

「えっ。そんなことありませんよ~」

と謙遜しましたが、

頭の中では

毎朝のルーティンでスクワット15回やっていたから

フォームとかが上手なのかな??

褒めてやる気出させるスタイルなのかしら??

…と満更な気分だったのですが、

「センスいいよ~。それ!!」…て

私の右手首を指して言うのです。

『えっ。私のブレスレットの事??』

それは私の母から「もう着けないから」とお下がりでもらった

平たい米粒大の大きさの金とプラチナが交互にデザインされたブレスレットの事のようです。

「母からもらった物なのです。というかお下がりです。」

「いやぁ。いいよ。それ」とマジマジと見て言うのです。

普段使いにしているもので、そんなに金ぴかでもないし、

何がよかったのかしら??

…と考えていたら

思い出したのです。

3か月前の健康診断の時でした。

採血をするので腕をだしたときに

60代すぎくらいの看護師さんが、

『あなたのブレスレット、ステキね!!』

とそこでも急にお褒めにあずかった事を。

確かにその看護師さんもめっちゃ褒めてくれました。笑

イマドキなデザインでもないし、毎日磨いてピカピカにしているわけでもないのに

見つけて褒めてくれるというのは…

ありがたいことですけれど。

60代すぎのある一定の人達にはこのブレスレットがステキに見えるなにかが

あるのでしょうね。

ちょっと不思議な気持ちでした。

(その後、別にトレーニングのフォームやらとかはやっぱり褒められませんでした。)

トレーニング最中、ものすごいどしゃぶりになって

帰り道、幾分か小ぶりになったものの、途中冠水しているところもあって

筋肉痛も忘れ、ヒヤヒヤしながら帰りました。

家についてお風呂で筋肉痛になったお腹を湯舟に浸かってさすりながら

今度、電話で母に「もらったブレスレット、褒められたよ。♡」と

報告しようと思いました。

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